ナロースプールについて本気で深く考えてみた~自分だけの一振り~
どうもこんにちは!!
今回は
ナロースプールについて本気で深く考えてみた
18アンタレスDCMD と 17エクスセンスDCのコラボ釣行
ということで
21アンタレスやスティーズ、アルファス等々で話題となっている
”ナロースプール”
このスプールのメリットやデメリットについて深く考えてみました。
左:ナロースプール(19㎜) 右:スタンダードなスプール(22㎜)
ナロースプールとは?
ナローとは「狭い」との意味で、反対の意味としてはワイド「広い」です。
ベイトリールのこれまでのスタンダードなスプール幅としては22㎜でしたが
この基準となる22㎜よりも狭いスプール幅を採用したスプールを
ナロースプールと表現しています。
【ナロースプールのメリット】
・低慣性化し、力の入力に対してスプールの回転数が上がりやすい
・レベルワインドの放出角度も小角度となり、ライン放出が良い
・スプール回転数が維持しやすく、ノビがでる(スプールが狭いため回転抵抗も低減される)
・ルアーの初速を抑えれば終盤までルアーの軌道と同調しやすい(ブレーキの単純化)
実際に実感していることとしては上記のような4つのメリットがあります。
具体的に説明が必要かな?という項目としては
「ブレーキの同調」
というキーワードではないかと思います。
スプールが痩せれば痩せるほど、ラインの放出量が低下することはお分かりかと思いますが
ラインの放出量が低下することで、バックラッシュのリスクも減り
ブレーキを少なく、単純化してもライン放出と同調することが容易に可能となります。
【ナロースプールのデメリット】
・キャスト後のスプール痩せによる、巻き取り量の低下
・キャストパワーとライン放出の限界が頭打ちする
キャスト後にスプールが痩せやすいのはナロースプールの強烈なデメリットとなります。
上の2つのデメリットはスプール痩せとの因果関係が強く
仮に
スプール1回転あたりのライン放出量が
10のAリールと
9のBリール
慣性や回転力を同等としたときに
同じ回転数飛ばせれば飛ぶのは
ライン放出量の多いAスプール
で・す・が
ライン放出量の多いAスプールは終盤までブレーキの制御をBよりもより長く精密に行う必要があります。
最大スプール回転数も同じとした場合の
ルアーの最速スピードも
ライン放出量の多いAスプールが勝ります。
で・す・が
AスプールをBスプールほどに低慣性化するのは並大抵の努力では出来ない。
つまり
AスプールとBスプールの慣性を同等にできるか
より精密で長いブレーキを搭載できるか
この2つの問題をクリアすることが出来れば
Aスプールを使うメリットが出てくるのです。
また
「遠投」をコンセプトとしたリールが
100mライン放出後のハンドル1回転あたりの最大糸巻量が少ないということは
遠くの魚を掛けること、フッキングパワー生まれず
理想的なキレのあるルアーアクションをしにくい
遠投しても、そこで魚は釣れない、釣りにくいということです。
この点においては私は妥協したくありません。
StreamDriverのナロースプールに対する印象
スプールの低慣性化を安易に構造的なナロー化に頼ることは
・キャスターの技術力の低下
・スプール開発の停滞
・ブレーキ制御技術の停滞
・遠くの魚が掛けられない(掛けにくい)
私は21アンタレスの購入を見送りました。
率直な気持ちとして
キャスト技術を高めて
18アンタレスの超軽量スプールの可能性を追究し
DC∞ブレーキを完璧なものとして
より遠くの魚を手元に連れてきたい
・・・
これは余談ですが、、
その他に21アンタレスに対する小さな小さな?w不満として
メンテナンス性について
メカニカルキャップが出来てスプールベアリングをメンテナンスするために工具が更に一つ増えた。
21アンタレスのパーツ表をご覧に頂くと分かりますが
水を抜くためのメカニカルキャップが出来てしまったが故に
ギアボックス側のスプールベアリングをメンテナンスするためには、専用の工具でメカニカルキャップを外さなくてはいけません。
これねぇ
個人的には結構面倒くさいw
ただでさえDCはドライバー持ち歩かなくては釣行後のメンテが出来ないというのに、専用の工具一つプラス
無くしたからってホームセンターでも買えません。。笑
18アンタレスDCMDはその点プラスドライバーでユニットを外せば、スプールシャフトにベアリングが付いているためすぐにメンテナンス可能です。
ベアリングの交換という点においてはメカニカルキャップ下にスプールベアリングがあることは良いですが、そんな毎日変えたりもしないですしね、、(^◇^;)
実際に過去5年ほど、12アンタレスを海水で使用してきた私としては
毎釣行のたびに
あの12アンタレスの面倒なメカニカル調整に加えて、専用工具が必要となることが地味に嫌なのです。。笑
お詫び
21アンタレスのインプレ記事を楽しみにしていた皆様には、大変申し訳ありません。
皆様のご購入の意欲に水を刺して(?)おいて、言えた話ではありませんが
おそらく、箱出しでのリール性能として
21アンタレスは史上最高のベイトリール!!
この点においては間違いないので、是非とも多くの方にお試し頂きたいリールです!!
私は「自分だけの一振り」を今後より磨き上げていきたいと思います☆
それではまた!!
ツジさん
ホントすみません(^^;;色々先人のインプレを見て、まぁ〜ったく興味が、、笑
DCのベイトフィネスリール出たらヤバイっすよね!!スプール軽くして、マグネットも小さく出来るでしょうし、マグネットで多少3g程度重くても十分に期待出来るポテンシャルのはずです☆
21はあれば良いにはこしたことないんですけどねぇ、、笑
残念!
シンゴさん的な21と18の比較?を期待してましたので。
シマノにはDCリールの浅溝スプールを早く出せ!!と言いたいですw
僕は秋シーズンまでに21、欲しいなぁ♪
wnさん
コメントありがとうございます☆
確かに遠心はこれ以上の進化はなかなか望めないかもですね^^;構造上ブレーキを最大値掛けて、抜くというのに限界がありますからね。。
今成功するか分かりませんが、SVS∞2を検討しています。
遠心ブレーキ力を抑えて回転に応じてかかる弱い第3ブレーキを導入してみようかなと、、
仰るとおりマーケティング的なナロー化でスプールの開発技術の停滞を有耶無耶にしている気がします。DCの進化については「進化しました」だけで、具体的な数値も科学的根拠もないですからね。しかし、テスターが飛ぶと言えば右へならえしたくなる消費者心理も分かります(^^)業界全体は盛り上がって欲しいですが、私は賛同できませんって複雑な気分ですw
本当の意味で遠投した先でのことを考えるようになるのは、飛ばすことが出来るようになることから考えが始まると思うんですよね♪
ただ今年はパーツ取りという面でシマノはやってくれてるなぁ〜と思っているので、カスタムするのが楽しみです!!
わかるような気がします。自分も以前似たようなことを考えたことがあり、
ナロースプールかノーマルスプールってスプールのセッティングをキャストに振るかキャスト後に振るかの問題であってスプールそのものやブレーキそのものが全く以前(18バンタムや16メタニウム)とは進化してないよねと…。
遠心は最早進化の余地はなかなかないかも知れませんし、スプールも今の量産の加工技術で出来る限界はあるでしょうから、進化は出来ないですよね。そりゃコスト掛ければいくらでも出来るけれど販売価格は決まってしまっているし…。G1はダイワ系の特許っぽいし。
19アンタレスのナロー化はマーケティング上の戦略的な側面が大きいかなと。キャストフィールすごい!って方がわかりやすいし売れますよね。
その点、今回の21はDCが進化(ベースのCPUの性能up?)してるみたいなので、スプール幅変えなくてもいいじゃないかとも思いましたが、やはりMGL3入っているよと宣伝した方が売れるからやっているという意図も多少ある感じはしますね。
自分はメタニウム使ってますが、メタニウムで扱う飛距離くらいなら余り気になったことはないですが(PE1号)、1.5号以上巻いた時はカラーパターン見ると糸のスピードの変化が確かにすごい変わります。
アンタレスのように大遠投前提のリールだと確かにデメリットの出方が顕著になるので、微妙かもしれません。
siftさん
コメントありがとうございます!
ここで21アンタレスについて意見すると、なかなか厳しい反応もあるかな?と思っていた中で同じ考えの方も居て嬉しい限りです(^^)
20メタ良いには良いんでしょうけどね!私はシーバスやっていて70m先でもフッキングするのが難しいと思っていますし、もっと早く巻いてルアーもアクションさせたいです!
飛距離では当然負ける気はしませんし、投げた後のことも考えて本当の意味で完成されたベイトリールが使いたいです♪
下町スプール良いものは使う、悪いものは使わない、自分で判断して決定していくことこそ醍醐味です!siftさんのフィールドに合わせた最高の一振り、完成させてください!!
いつも記事を楽しく拝見させて頂いております。
私もシンゴさんと同意見で、20メタニウムのナロースプールに違和感が拭えきれず売却してしまいました。
逆張りメロンさんがマグネット付きの下町スプールを開発されたということなので、21dcは見送り、新作スプールに投資するつもりです!(^ ^)